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鬼瓦とは?種類や役割と劣化症状・補修方法を解説

2024.07.22

古来より日本の伝統建築物を彩ってきた鬼瓦。
その力強い姿は、見る者を魅了し、同時に畏敬の念を抱かせます。
しかし、鬼瓦は単なる装飾品ではありません。
長い年月を経て、建築物を守ってきた歴史と、そこに込められた深い意味が存在するのです。
今回は、鬼瓦の歴史、種類、役割、劣化症状、そして補修方法まで、解説していきます。
伝統的な建築物に興味があり、鬼瓦について知りたい、あるいは自宅の鬼瓦の状態が気になる、メンテナンス方法を知りたいといった方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

□鬼瓦とは?歴史と役割

鬼瓦は、日本式建築物の棟の端などに設置される板状の瓦で、主に厄除けや飾りとして用いられてきました。
しかし、その役割はそれだけではありません。
鬼瓦は、屋根材に雨水が浸入するのを防ぐなど、建築物の構造的な安定にも貢献しているのです。

1:歴史

鬼瓦の起源は、ギリシャ神話に登場するメデューサの姿が刻まれた瓦に遡ると言われています。
メデューサは、魔除けの力を持つとされ、古代シリアのパルミラ遺跡の入り口に設置されていたそうです。
その後、日本に伝わるとともに、鬼の姿に変わり、鬼瓦として発展していきました。

2:デザイン

鬼瓦のデザインは多種多様で、鬼の顔だけでなく、動物や植物、抽象的な模様など、さまざまなものがモチーフとなっています。
中でも、鬼の顔は、その表情や角の形、口の形などによって、さまざまな意味合いが込められています。

3:設置場所

鬼瓦は、屋根の棟の端、破風、隅棟など、さまざまな場所に設置されます。
設置場所によって、その役割やデザインが異なります。
例えば、棟の端にある鬼瓦は、雨仕舞の役割を果たすだけでなく、魔除けとしても重要な役割を担っています。

4:役割

鬼瓦は、単なる装飾品ではなく、建築物にとって重要な役割を担っています。

1:雨仕舞

瓦屋根の棟の中には土が入っており、鬼瓦は棟の端を覆うように設置されることで、雨水が屋根の中に浸入するのを防ぎます。

2:魔除け

鬼瓦は、古来より魔除けや厄除けの力を持つとされてきました。
鬼の力強い姿は、悪霊や災厄を寄せ付けない効果があると信じられてきました。


□鬼瓦の種類と特徴

鬼瓦は、屋根で使用される場所や形によってさまざまな種類に分けられます。
それぞれの鬼瓦には、その形状や特徴、設置場所などに基づいた名称が付けられています。

1:足付鬼

足付鬼は、破風の拝み部分に設置される鬼瓦です。
足が地面についているような形状が特徴です。

2:切据鬼

切据鬼は、降棟や隅棟の先端に設置される鬼瓦です。
足がないため、切据鬼と呼ばれることもあります。

3:頭の形

鬼瓦の頭の形には、波形、将棋頭型、覆輪付などがあります。

4:胴の模様

鬼瓦の胴には、雲や若草などの模様が使用されることが多いです。
若葉鬼瓦は、若葉が模様の鬼瓦で、さまざまな種類があります。

5:足の形

足付鬼に限っては、胴の模様に続いているため、雲付や若葉になります。
アシの内側の形が丸くえぐれているものはまたぎ鬼、それ以外を丸立鬼といいます。

鬼瓦は、頭、胴、足という三つの要素を組み合わせることで、さまざまな種類を生み出しています。
それぞれの鬼瓦は、その形状やデザインによって、異なる意味合いを表現しています。

□まとめ

鬼瓦は、単なる装飾品ではなく、長い歴史と伝統、そして深い意味を持つ建築物の一部です。
その力強い姿は、建築物に風格と存在感を与え、同時に、雨仕舞や魔除けといった重要な役割を担っています。
鬼瓦の劣化症状には、漆喰の劣化や鬼瓦の浮きなどがあります。
定期的な点検とメンテナンスを行うことで、鬼瓦の美しさと機能を長く保てます。
伝統を守り、文化を受け継ぐために、鬼瓦の知識を深め、適切なメンテナンスを行うように心がけましょう。

当社では、京都市周辺で皆さんの屋根修理を手掛けております。
屋根の子について全く分からない方にもわかりやすく解説しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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